中間建築設計工房ブログ/建築家 大阪

にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・住宅建築家へ  大阪で住宅を中心に活動している建築家・設計事務所です。 日々の生活や仕事の事柄を書いています。

京都にて考える

御所





先日行った京都御所の写真です。
平日でしたが、天気の良い昼間
ほぼ見学者は私一人でした。

仕事が少し早く終わったので
観に行ったのですが
もちろんこんな経験は初めてです。

御所の見学は不要不急ですので
皆が見学を控えたのでしょうか。

今年のコロナの影響は
国全体の事と、自分の仕事の事と
皆、別々に捉えていると思います。

建築設計業は不要不急なのかどうか。
5月頃には大きな現場等が止まったことが
ありましたが、それ以外は普通に動いています。

でも、観光業や飲食業など
ほぼ全てが影響を受けている業界もあり

今まで努力してきたかとかが関係なく
今まで何をやってきたかだけでこれだけ影響を受ける
という経験はおそらく初めてだと思います。

今、建築士になろうとしている若い方数十人を
講師として指導しています。
彼らは、建築を選び、働きながら資格を取る為
努力をしています。
晴れて建築士になった時、急に仕事、職場が無くなる
という事態は絶対に起こって欲しくないです。

それだけに、今の観光業や飲食業などの
とても苦労している方々を見ると
早く、少しでも早く、普通に仕事が出来る状態に
なって欲しいです。

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これからの建築設計

コロナの色々な自粛が終わり始めてきました。
この先は全く解りませんが
さて、この業界はどうなっていくでしょうか。

先が不透明な状況で
お金を借りて新しい事業を始める方
住宅ローンを組んで家を新築される方などは
少し様子を見られる方が増えると思いますが
逆にそのような時期がチャンスと捉える方もおられるでしょう。

これからリモートでの仕事が進むのは確実なので
住宅を改造される方は確実に増えるでしょう。
また、地方の住宅を改装して引っ越される方も
増えるでしょう。

店舗等も新たな様態に合わせた造りが要求されるでしょうから
改造、改築の仕事が多くなると思われます。

全てにおいて、今までの建物をいかに効率よく
新たな様式に合わせていけるかが争点となりますので
新たな発想、工夫を提案できる設計事務所が
今まで以上に仕事を獲得していくようになるでしょうね。

今回の新型コロナは、建物の提案における設計条件が
一つ増えたことになると思います。
今は急な対応が求められていることから
学校や店舗などでも、デザインや使いやすさを無視した
応急処置の改造が行われていますので
これから求められている仕事はとても多いと思います。

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2020年夏

倉敷
















少しの間、ブログがストップしていました。
理由は設定が違っていた為でして
解決する時はいつも簡単ですよね。
一つ、番号の設定を変更するだけでした。

上の写真は先日行った倉敷美観地区のメインストリートです。
お昼時でしたが、ほとんど人はいませんでした。
私も5分ほど滞在しただけ。

見られるのは、寂しそうにしているお店の方のみで
とても商売になっているとは思えません。

旧市街地を観光地化する為に、街並みを整備し
建物を改修して、新規の事業者も誘致し
国内外から観光客に来てもらう。

このようなビジネスモデルは日本中に沢山あると思います。
実際、今年の初めまでは大成功でした。
しかし、今回のような事が起こると一気にそのモデルは崩れます。

元々そこで商売されていて、そのままで観光地化したのであれば
元に戻るだけですが(京都の祇園のような)
そのような所はほんの一握りだと思います。

このままでは、事業者が撤退していき、街が廃れてしまいます。
決して開発前には戻りません。

やはり、地元の活性化として旗振りを行った地元自治体が
かなりの支援を行う必要があるでしょうね。

※かなりの間、ブログがストップしていましたが
再開できましたので、これから更新をしていきたいとお思います。

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つかの間の休憩

名古屋
















ある仕事の研修で名古屋に行ってきました。
写真は研修が終わって、帰る前に、名古屋タワーが
見えるオアシス21から。

隣にはNHKや劇場等々あり、名古屋のど真ん中ですが
ちょっとした憩いの場となっています。

仕事で色んな都市に行きますが
以前行った場所の中から、一ヶ所決めて
見てから帰るようにしています。

研修終わり、飲み会に参加するよりも
この方が楽しいですね。

海外ですと、夕方から夜はあまり
このような時間が取れないのと
初めての事が多いので
早朝に公園や市場に出かける事が多いです。

仕事の合間の
私のもっとも好きな時間です。

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今年、これから

近況です。

「東成の家」
色々あり、現在着工準備中です。
木造3階建住宅の改造と増築です。

伊丹でマンションの大規模改修工事
着工しました。

その他、計画物件が色々。

14日に二級建築士試験の
合格祝賀会があり
昨年、合格された方と歓談。
次は一級。なかなか大変です。

プライベートでは
上の息子は大学2回
下の息子は今年高校に入ります。

徐々に会話してくれなくなってきました。

息子達が小さな頃は住宅現場にも
一緒に連れて行っていましたので

アルバムには遊園地等の写真と共に
地鎮祭や上棟式等の写真も多いですね。
意味も解らず写っていますが・・・。

昨年は、災害が多く、その関係の仕事は
今でも続いています。

まだまだ、収束する気配はありませんし
職人不足も続いています。

また、もうすぐ消費税増税がやってきます。
毎回、増税に伴って、色々な法改正や
特別措置等が発生し、混乱が生まれます。

それをクライアントにきちんと説明し
理解してもらうのも我々建築士の仕事であります。

解らないことがあれば、ご連絡ください。

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良い住宅を手に入れる為

以前、私が建築士だとご存じの知り合いの方から
相談を受けたことがあります。

(※個人情報がありますので、若干内容を変えています)

「ある建物の屋上にいく階段があって、そこに扉があるのだけれど
鍵がかかるようにして欲しい」

という内容でした。
「もし見知らぬ人が入ってきて、そこで何か事故が起これば
管理者責任が出てくるかもしれませんね」

とお伝えしたところ、「見積もりをして欲しい」
と依頼を受けました。

そこで、知り合いの工務店に連絡し、内容を伝えた所
社長さんと、建具屋さんが現地を見に来て、私も含め色々検討し

鍵を設置しても、簡単に開け閉めが出来るようにする為
扉の一部を改造し、そこに既成の鍵を取り付けられるように考え
見積もりを作成してもらいました。

見積金額は、鍵代金2万円。
扉の加工実費2万円
工事費2万円
雑費1万円
工務店の経費3万円

の10万円の見積もりを提示したところ
「こんな鍵が10万もするの!」とビックリされました。

確かに鍵代金は2万円ですが
その鍵を設置する為に何人もの方が作業をしています。
その人達は車で来ていますので、その都度駐車場代もかかりますよね。

そして、設置した後で、既存の扉に不都合があり
すぐに壊れてしまった場合などは、無償で作り直す必要も出てきます。

その旨、きちんと説明した所、了承され工事を行い
今でも鍵は設置されています。

但し、小さな工事の場合、この仕組みは中々理解されませんよね。
実際、見えているのは、2万円の鍵だけですので。

しかし、この仕組みはこの鍵だけでなく
新築住宅でも同じです。

10万円払っていますが、材料代は2万円です。
同じ比率だと仮定すれば2000万円の住宅は400万円となりますので
残りの1600万円は人件費や色々な経費となります。

住宅を建てるときには
どうしてもその400万円の方に目が行ってしまいますが
実際は、その部分はどこに依頼してもあまり変わりがありません。

逆に1600万円の方は、誰に依頼するかで随分変わってきますので
そこがとても重要です。

ここに、良い住宅を手に入れる為のコツが詰まっています。
2000万円支払っても、実際作業をされる方にいくら渡っているのかで
仕事の出来が変わってきますよね。

また、実際、現場の作業される方は、会社との取り決めで
報酬が決められて現場に来ているのですが

その時に、気持ちよく仕事を出来るかどうかで
出来栄えが違ってくるのは人間の性ですよね。

ですので、施主さんには、現場を観に行く時には
明るく世間話をして、出来ればたまには缶コーヒーでも持って行って
とお願いしています。
気になる所があっても、決してその場では言わず
私に伝えてくださいとも言っています。

やはり、住宅建設は人間対人間ですよね。
車や家電を買うのとは違うと思います。

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