中間建築設計工房ブログ/建築家 大阪

にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・住宅建築家へ  大阪で住宅を中心に活動している建築家・設計事務所です。 日々の生活や仕事の事柄を書いています。

ステンレス

ステンレスを住宅で使用するとしたら、外部では手摺、庇、扉など内部ではキッチンシンクや
金物等でしょうね。

これらの場所でなぜステンレスが使用されるかといえば、それはとても錆に強いからです

そのステンレスとは鉄にニッケルやクロムを合わせた合金でして、
その含有量によって大方下の二種類に分かれます。

A SUS304
B SUS430

Aは良いステンレス、Bは安物のステンレスという事ができますね。

というのもAはニッケルとクロムを含みますが、
Bはニッケルは含みません。結果さびへの強さに差が出ます(もちろん値段も違います)。

この二つを見分ける方法は簡単でして、
磁石にくっつけばA、くっつかなければBとなります。
昔は建築で使用するステンレスと言えば、普通に304だったのですが、
ある時期にステンレスの価格が高騰したこともあり、
図面に304と書いてあっても430を使われている場合も考えられますのでご注意ください。

さて、そのステンレス。
その良さがもっとも身近に感じられるのが、キッチンに使用する場合でしょうね。

天板に使用し、シンクも一体成型とすることにより、つなぎ目の無い、きれいなキッチンとなります。

この場合、もっとも注意を要するのはステンレスの厚みです。
この厚みが薄いと、重厚感が出ませんし、シンクに水を落とした時に不快な音を発してしまいます。

 

ステンレスのキッチンを採用する時は、かならずこの厚みを確認してください。

参考例 子どもと料理を楽しむキッチン

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工務店入札

個人が住宅を建てる場合で、設計事務所に依頼された場合。
設計者とともに設計を進め、見積もりがとれる図面が出来た段階で、
工務店選びをする必要があります。

その住宅を手がける工務店には色々な種類がありますので、
その中で、数社選び入札とすることが今のところ慣例ですね。

その入札金額。設計者が作成した同じ図面を元に見積もりをしているのですが、
その会社の考え方等により、ずいぶん金額に違いがでます

というのも、その会社の見積もり担当者が日頃どのような工事の見積もりを行っているかで
ずいぶん変わってくるからです。

例えば、常に建築家の仕事を請け負っている会社の場合、
建築家の図面を見慣れていますので、その図面通りに施工すると
どの程度お金が掛かるかが解っています。
しかし、日頃設計施工の建物を請け負っている場合、建築家の図面での判断ではなく、
現場である程度融通が利くと判断して金額を入れる傾向があります。

ですので、けっして金額のみを見るのではなく、中身を見る必要がありますね
また、見積もり内容がしっかりしていて、なお、提示された金額が非常に安い場合。

これはその会社がその仕事をどうしても取りたいということを表しています。

そのどうしても取りたい理由は色々あり、

A 少々赤字でも会社の実績として、これからの宣伝材料にしたい。
B 決算の関係で、どうしても今仕事を確保したい。
このような理由は結構ありますが、その場合、工務店からかならずその旨伝えられる事が
多いですね。

しかし、
C 仕事が無く、抱えている職人などを遊ばせておくなら、安値でも受注したほうが良い。
D 経営が自転車操業に陥っており、ここでお金が入らないと、会社運営がままならない。
のような場合、これは結局施主さんにとって不利益になりますので、見極める必要があります。

まれに、その会社の経営努力により、特定のある建材メーカーが
非常に安く入るルートを確保している会社があります。

その場合、その条件提示が見積もりと同時に出てきますので、それに納得できれば、
その会社は、施主さんにとって良い会社だと言えます。

また、入札し、最低金額者に落札という制度は、普通に同じものを作る官庁工事や、
道路など土木工事では有効ですが、オリジナルの住宅の場合、本当はあまり適していません。

理想は、信頼できる建築家と共にこの会社であれば任しても良いかなと思える会社を選び、
そして見積もりを取ることです。

要は、見積もり依頼する前に、その会社を訪問したり、工事現場、完成住宅を見学するのです。

そして、結果良いなと思える会社が一社しかなければ単独見積もりでも良いと思いますね。
その会社には他にもう一社見積もりしていると伝えれば良いのですから。

実際は、まだまだこのような工務店選びは稀ですが、これからは増えていくかもしれません。

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建築士と建築家

住宅を建てようと色々勉強を始めると、この言葉が良く出てくると思います。
しかしながら、きちんと理解されている方が少ないと思いますので、
少し説明させてもらいます。

まず、建築士。これには一級建築士と二級建築士、木造建築士があり、
試験を受けて合格すれば名乗ることができます。

この中では一級建築士は国家資格で、2年の実務経験が受験資格
となっているので、この資格を持っている人はあるていど
建築について知っているということができます。

ただし、この建築士というのは、あくまでも資格保持者というだけでして、
この有資格者が建築士事務所を開設し、その事務所の管理建築士として登録すれば、
初めて正式に設計事務所の代表として番号を頂き、建築確認申請を行う事ができます。

ですので、一般に建築士さんと呼ばれているのは管理建築士の事を指すと思いますが、
実際建築士資格を持っている人の中で、管理建築士になっているのは、ほんの一握りです。

そして、この管理建築士を置いている建築士事務所にも色々あります。
A専業の建築士事務所
 この中でも、主に施主さんから仕事の依頼を受けている事務所と、
 主に建設会社から仕事の依頼を受けている事務所に分かれます。
B兼業の建築士事務所
 これは、建設会社やハウスメーカーなどが、建築士事務所を兼任し、
 設計施工で業務を 行う会社です。
C形だけの建築士事務所
 建設関係の主に下請け工事を請け負う会社の社長などが、建築士資格を持っているので、
 建築士事務所を登録しているが、実際設計は行っていない会社。

ですので、施主さんが直接契約をしたり話をするのは、Aの前者だけとなります。

 
そして建築家ですが、この言葉にはきちんとした定義はありません
これはプロのカメラマンと同じようなもので、
誰でも名乗る事ができます。

しかし一般的には前述のAの建築士事務所の中の、主に施主さんから仕事の依頼を受けている
管理建築士の事をさすと思いますね。
例えばハウスメーカー所属の建築家とか、工務店の協賛建築家というのは
ちょっと拡大解釈のしすぎだと感じますね。

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木造住宅の構造計算

鉄骨やコンクリート造の住宅は必ず構造計算が必要となりますが、木造在来2階建ての住宅は、
今のところ構造計算は必要ではありません。
(来年5月に法律が変わりますのでその後はわかりませんが・・・)

この構造計算というのは、コンピュータを使って、その建物にかかる荷重や地震、
台風の力を想定で入力し、大丈夫な柱や梁の大きさを計算することです。

日本の在来木造住宅は昔は大工さんの長年の勘を頼りに
部材の大きさを
決定してきました。
これは単に荷重だけでなく、建物全体を見て、
安全、安心な寸法や組み方を決めていたのです。

それがコンピューターによる計算を行うと、まるでゲーム感覚で部材の大きさを決定する
ことができます。ソフトには学者と役人が設定した数値が入力されており、
設計者が部材の大きさを設定し入力すると、計算結果はOKかNGかで出ますので、
時間をかければ、いろんな部材の最小限の寸法を導き出すことができます。

よく、住宅関連会社の中で、わが社は全て、構造計算をして安全性を確かめているので、
より強い構造になっていますとの売り込みを目にしますが、それは少し違います。

会社によっては、計算結果を良心的に判断しているところもあるでしょうが、
構造計算をしているということは、その会社にとって、
もっとも効率的で経済的な部材寸法を決定する為に構造計算をしているのであり、
どちらかと言えば建設会社の為に行っていると言えます。

本当に安全で地震に強い建物を手に入れるには、その構造計算の安全率を
法律ぎりぎりでは無く余裕のある数値にする必要があります。

それと、計算でははじき出されない、全体のバランス、昔からの日本人が伝承してきた知恵を
加味する必要があります。

ですので、建設会社に在来木造住宅を依頼される方は、工事担当者に聞いてみることです。
構造は業者に任せっきりです。と言われたら要注意です。

長年木造在来住宅を手がけてきて評判の良い会社は、重要な木構造に関して、
決して他人まかせにはしていませんよ。

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ホームエレベーター

最近、住宅にエレベーターを設置したいという要望はとても多くなってきたように感じます。
エレベーターを設置すれば、その住宅が全てバリアフリーになるわけですので、
とても魅力的ですね。

もともとエレベーターというのはとても便利な設備なのですが、
その分危険も持ち合わせていますので、それ相当の基準を設けています。
今でもビル等のエレベーターはそうですね。

しかし、家庭用の小さなエレベーターが欲しいとの要望が多くなり、
その場合、普通のエレベーターの基準を当てはめると、木造住宅などでは導入できないので、
新たにホームエレベーターの基準を国が作りました。

人員は3人まで、大きさや、スピードも制限し、また不特定多数の人が利用しない、
住宅の用途に限るという条件を付けるかわりに、
一般のエレベーターのような厳しい基準を緩和しました。

発売された当初はずいぶん高価なものでしたが、感覚として約10年前よりほぼ半値程度で、
導入できるようになったと思いますね。随分手ごろになってきました。
但し、設置すると、保守管理契約が必要になってきますので、数万円/年必要です

当初はびっくりするほどスピードが遅く、ほんとに動いているのかと感じるほどでしたが、
途中法改正があり、今ではちょっとスピードも上がりました。

さて、このホームエレベーター。私も数例採用させてもらいましたが、全て高齢の方がおられる
場合でしたね。特に二世帯住宅。二世帯住宅を都市部に建てる場合、どうしても上下に住み分ける
ことになりますので、このホームエレベーターはとても有効のようです。

しかし、その高齢の方も、はじめはエレベーターを使わず、やはり階段を利用されていたようです。
足腰が丈夫なうちはできるだけ階段を使い、
少ししんどくなってきてから使うようになる。という場合がほとんどです。

また、若い方は重い荷物を運ぶ時以外はほとんど使わないようですね。

ですので、ホームエレベーターはあくまでも高齢になって足腰がしんどくなってから使用するものだと言えますね。

また、それまでは、各階に一間分の押入れのスペースが無くなっているということですので、
バランスを考え導入すべきか決定する必要があります。

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現場の職人さん達

住宅を建てる際、ハウスメーカーや建設会社と契約し、工事が始まるのですが、
実際その現場にいる人達は、その契約した会社の社員は現場監督ただ一人だけで、
他は、色々な下請けの職人さん達となります。

この人達は各々独立した会社の親方とその社員等でして、
職種は大工や左官、塗装、建具、タイル、内装、各設備等々、
色々な職人達によって住宅は建てられていきます。

建築業界を下支えするこの職人さん達には、色々な方がいます。
大学を出て会社に勤めるスーツ姿のサラリーマンとは全く逆の方々です。
きつい仕事環境の中、寡黙な方が多い印象ですね。そして地方出身者が多い。

中には昔「ワル」だった方や、今も仕事が終われば「ワル」に戻る方も
チラホラいるかと思いますが、現場ではその「ワル」は全く通用しません。

各々、その職方のその現場でのプロフェッショナル。
何かあっても他の職人さんは手伝ってはくれませんし、作業が遅れると、
他の職人さんに迷惑がかかる。
そして仕事を完了して初めて報酬を得る。現場は真剣そのものです。

ですので、住宅の現場で、我々監理者や、施主さんは、
その職人さんとどのように接するかは結構重要です

というのも、お金を出しているのは施主さん、その建物の設計をしているのは監理者では
ありますが、職人さんとは直接契約関係では無いからです。

しかし、私もできるだけ現場では監督さんと打合せを進めて行くのですが、
住宅は小さい現場も多いので、どうしても職人さんと打合せをすることが出てきます。
(特に大工さんや左官屋さん達ですね)

その場合、私はその職人さん達とは、その専門分野の話しかしないように努めています。
例えば、大工さんでしたら、材料や、納め方について、私の意見だけでは無く、大工さんの
意見を入れて話を進めます。

決して世間話はしません。休憩時間に、一緒にお茶を飲むということもしないようにしています。

現場ではお互いプロ対プロとして接し、緊張感を高めようと考えています。
というか、彼らも現場ではその職方のプロとして、黙々と業務を遂行しているのですから、
建築家の世間話に付き合ってもらって、時間をロスさせるのは失礼かなと考えています。

逆に、施主さんは、プロ対素人ということになります。
決して職人さんと仕事の内容の話はしないでください。
時間があれば、世間話か、その仕事の説明を聞く程度として、
決して意見は言わない方が良いと思いますね

気になった事があれば、監督さんか監理者に別のところで尋ねてください。

施主さんと現場監理者が、そのようにして、職人さんが力を発揮しやすい環境を作れば、
それが良い住宅へとつながると思いますね。

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