中間建築設計工房ブログ/建築家 大阪

にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・住宅建築家へ  大阪で住宅を中心に活動している建築家・設計事務所です。 日々の生活や仕事の事柄を書いています。

ホームエレベーター

最近、住宅にエレベーターを設置したいという要望はとても多くなってきたように感じます。
エレベーターを設置すれば、その住宅が全てバリアフリーになるわけですので、
とても魅力的ですね。

もともとエレベーターというのはとても便利な設備なのですが、
その分危険も持ち合わせていますので、それ相当の基準を設けています。
今でもビル等のエレベーターはそうですね。

しかし、家庭用の小さなエレベーターが欲しいとの要望が多くなり、
その場合、普通のエレベーターの基準を当てはめると、木造住宅などでは導入できないので、
新たにホームエレベーターの基準を国が作りました。

人員は3人まで、大きさや、スピードも制限し、また不特定多数の人が利用しない、
住宅の用途に限るという条件を付けるかわりに、
一般のエレベーターのような厳しい基準を緩和しました。

発売された当初はずいぶん高価なものでしたが、感覚として約10年前よりほぼ半値程度で、
導入できるようになったと思いますね。随分手ごろになってきました。
但し、設置すると、保守管理契約が必要になってきますので、数万円/年必要です

当初はびっくりするほどスピードが遅く、ほんとに動いているのかと感じるほどでしたが、
途中法改正があり、今ではちょっとスピードも上がりました。

さて、このホームエレベーター。私も数例採用させてもらいましたが、全て高齢の方がおられる
場合でしたね。特に二世帯住宅。二世帯住宅を都市部に建てる場合、どうしても上下に住み分ける
ことになりますので、このホームエレベーターはとても有効のようです。

しかし、その高齢の方も、はじめはエレベーターを使わず、やはり階段を利用されていたようです。
足腰が丈夫なうちはできるだけ階段を使い、
少ししんどくなってきてから使うようになる。という場合がほとんどです。

また、若い方は重い荷物を運ぶ時以外はほとんど使わないようですね。

ですので、ホームエレベーターはあくまでも高齢になって足腰がしんどくなってから使用するものだと言えますね。

また、それまでは、各階に一間分の押入れのスペースが無くなっているということですので、
バランスを考え導入すべきか決定する必要があります。

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現場の職人さん達

住宅を建てる際、ハウスメーカーや建設会社と契約し、工事が始まるのですが、
実際その現場にいる人達は、その契約した会社の社員は現場監督ただ一人だけで、
他は、色々な下請けの職人さん達となります。

この人達は各々独立した会社の親方とその社員等でして、
職種は大工や左官、塗装、建具、タイル、内装、各設備等々、
色々な職人達によって住宅は建てられていきます。

建築業界を下支えするこの職人さん達には、色々な方がいます。
大学を出て会社に勤めるスーツ姿のサラリーマンとは全く逆の方々です。
きつい仕事環境の中、寡黙な方が多い印象ですね。そして地方出身者が多い。

中には昔「ワル」だった方や、今も仕事が終われば「ワル」に戻る方も
チラホラいるかと思いますが、現場ではその「ワル」は全く通用しません。

各々、その職方のその現場でのプロフェッショナル。
何かあっても他の職人さんは手伝ってはくれませんし、作業が遅れると、
他の職人さんに迷惑がかかる。
そして仕事を完了して初めて報酬を得る。現場は真剣そのものです。

ですので、住宅の現場で、我々監理者や、施主さんは、
その職人さんとどのように接するかは結構重要です

というのも、お金を出しているのは施主さん、その建物の設計をしているのは監理者では
ありますが、職人さんとは直接契約関係では無いからです。

しかし、私もできるだけ現場では監督さんと打合せを進めて行くのですが、
住宅は小さい現場も多いので、どうしても職人さんと打合せをすることが出てきます。
(特に大工さんや左官屋さん達ですね)

その場合、私はその職人さん達とは、その専門分野の話しかしないように努めています。
例えば、大工さんでしたら、材料や、納め方について、私の意見だけでは無く、大工さんの
意見を入れて話を進めます。

決して世間話はしません。休憩時間に、一緒にお茶を飲むということもしないようにしています。

現場ではお互いプロ対プロとして接し、緊張感を高めようと考えています。
というか、彼らも現場ではその職方のプロとして、黙々と業務を遂行しているのですから、
建築家の世間話に付き合ってもらって、時間をロスさせるのは失礼かなと考えています。

逆に、施主さんは、プロ対素人ということになります。
決して職人さんと仕事の内容の話はしないでください。
時間があれば、世間話か、その仕事の説明を聞く程度として、
決して意見は言わない方が良いと思いますね

気になった事があれば、監督さんか監理者に別のところで尋ねてください。

施主さんと現場監理者が、そのようにして、職人さんが力を発揮しやすい環境を作れば、
それが良い住宅へとつながると思いますね。

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確認申請の建築主

 

確認申請とは、たとえばある施主さんが自分の持っている土地に自分の住宅を建てようと
した場合に、検査機関にこの住宅が関連法規に合っているか「確認」してもらう制度です。

自分の土地に自分のお金で建てるのだから自由というのでは無くて、
皆で市街地で生活する以上、

ある程度最低限の基準は守ってくださいね

ということです。

そして、その申請者は必ず建築主です(施主さんですね)。そしてその施主さんから全権委任
してもらった(委任状にハンコをもらう)建築士が代行して申請していることになります。

また、工事が始まりますと、工事監理者を設定しますが、これも建築主が指名、任命し、
建築士が代行して行うことになります。

途中の中間検査や完了検査も同様ですね。

また、確認申請はあくまで確認であり、許可ではありません。ですので、確認する側に不備が
あった場合も、国が全面的に責任を取る形にはなっていません。

ですので、あくまでも建築主が自分の責任で、自分の為に住宅を建てているという
自覚が必要となります。
大きな問題が起きた場合、結局建築主が大きな負担を強いるということは先の耐震偽装事件の
時にもあきらかになりました。

今まで、この確認申請というものがとても軽く扱われていました。施主さんは、住宅メーカーや
建設会社に住宅をお願いすると、この確認申請にどのようなハンコが押されているか
あまり細かく関わらないようになっているようです。

しかし、その確認申請書のみが公的な書類であり、その申請者は施主さんなのです
そして、そこに書かれている建築士が、施主さんの選んだ、自分の住宅の設計者です。
決して住宅メーカーや建設会社の社長さんでは無いのです

自分の大切な家の確認申請書の、自分の代わりにプロの任務を行ってもらう建築士。
もし、そこに知らない人の名前が書いてあれば、委任状にハンコを押す前に、
一度一緒に会ってみて、じっくり話をしてみてからでも遅いとは思いませんが・・。

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住宅の地質調査

住宅を建てる場合、大抵は2〜3階建てになると思います。
そして、都心部などでは、昔田んぼだったところも多く、結構地盤が悪いことも多いですね。

そこで、まず地質の調査を行うのですが、これには色々な方法があります。
今のところ、一番確実なのがボーリング調査です(一番高価ですが)。

この調査方法は、実際敷地に穴を開け、1mごとに掘って行き、その部分で強度試験をし、また土の採取も行いますので、より確実な判断が可能となります。

その建物に必要な強度の地盤が見つかるまで掘り進めますので、深く掘る時は40mにも及ぶ事もあります。

これで地盤の強度分布が解れば、それから杭等の設定となります。

建物はコンクリート造→鉄骨造→木造の順で軽くなります。
また階数が多いほど重いのは理解できると思います。

ですので、コンクリート3階建てとなると、大阪市内では大抵、が必要になりますね。

このボーリング調査は、今の建築法規では、建物の構造計算が必要な建物では、ほとんど申請時に必要となっています。

価格は少し前は1万円/1mと言われましたが、今はそれより上がっているようです。
ですので、一本打てば数十万必要となります。
ですので、構造計算が必要で無い住宅の場合、他の安価な測定方法が採用される事が
多いようですが、一生に一度の買い物。自分の住宅の下の土がどのようになっているか
を知るのは決して高くないかと思います。

そして、最後に、一番重要なのは、そのデータを読む目です。

例えば約5m下にそこそこの硬い地盤が3mほどあり、その下は地盤が悪く、約10mのところにしっかりした地盤があったとします。

その5m下のそこそこの地盤が設計上ぎりぎりOKと考えて、そこまで杭を打つか、安全を考えて10mまで杭を伸ばすか。

私が設計者であれば、10mまで杭を伸ばし、その分の施工費を説明して納得してもらいますが、設計者と施工者が同じ組織で、また工事金額が決定していたりしたら・・。
どちらを選択するかは明らかだと思います。

地質調査をしたから安全ではなく、その内容を必ず設計者に尋ねる事が重要です。

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住宅の坪単価

住宅を建てるとき、その建物が高いか安いかを知る要素として坪単価という目印があります。

よく、設計が完了し、建設会社に見積もりが出てきますと、電卓をたたき、その金額を
法定の延床面積で割ると、よくテレビのCMや新聞広告で出ている金額の倍以上となり、びっくりされて、「えらい高いわね」と言われる方がおられます。

しかし、この坪単価、計算の仕方によって、同じ建物でも30万円/坪になったり70万/坪に
なったりもします。

これはこの坪単価を出す方の思惑が絡んでいまして、少しでも安いのをアピールしたければ、
色々オプションを除き、面積計算に、色々な部分を入れていけば、単価は安くなっていきます。

ですので、このようなアピールの坪単価はあまり意味がありません

そして、この坪単価を安くしようとすれば、天井は出来るだけ低く、余分なスペースは設けず、
吹き抜けはもってのほかと、その建物の魅力を下げていくほど、同じように下がりますので、
この坪単価が安い建物は、それだけ住んでてつまらない住宅だとも言う事ができます。

決してその会社の企業努力や、値引き等の差ではありません。

ですので、坪単価はあまり考えずに、トータルの金額と、空間で高いのか安いのかの判断を
してもらえばと考えます。

また、この坪単価の計算方法の中でも、細かく空間によって掛け率を算定すれば、良い設計に
なっているかの指標になり、判断材料として使えます。

これは、例えば階高が一定以上であれば、床面積を2割り増しにするとか、屋上や吹き抜けは
半分の面積で計算するとか、仕上げのグレードにより-10〜10%程度面積を増減し、
独自に空間の豊かさをプラスして、立体で坪単価を出す方法です。

この方法で計算しますと、我々のような建築家が設計をした場合、ハウスメーカーの建物
より安い坪単価となることが多いようです。

とにかく、この坪単価という指標は、我々が概算工事費を略計算する為にあるものでして、
施主さんはけっしてこの数字にとらわれることのないようにしてくださいね。

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鉄骨造住宅

住宅を鉄骨造で建てる理由、または施主さんが鉄骨造を選ぶ理由は色々あります。

その理由は、

?なんといっても耐震安全性
?空間に自由度

この二つに集約されます。

?はどちらかというと施主さん側の要望が強いと思います。
たとえば大阪市内とかの密集地で、敷地も狭いが大きな建物を建てたいとなると、どうしても3階建てとなります。
都市部ゆえ建物の防火性能も要求されてきますので、木造3階建てとの比較検討と
なるのですが、一生に一度の買い物、少しお金がかかってもということで、鉄骨を選ばれます。

?は、どちらかといえば、私たち設計する立場にとってメリットになります。
どうしても木造3階建ては法的に制限が多く、自由度が少ないですね。

そこで、鉄骨造住宅について、詳しく説明したいと思います。

まず、鉄骨には重量鉄骨軽量鉄骨との区分けがあるようです。
調べてみると、厚みが6mmより上か下かで区別しているようですね。

そして、住宅の場合、重量鉄骨造軽量鉄骨造とに分かれていることになっています。
この軽量鉄骨造の住宅というのは、ほとんどがハウスメーカーが独自に計算して、お国から認可を得ているものですので、私たちには良くわからないのですが、どうやら3mm厚程度の鉄骨材料を利用して作っているようです。

そして、いわゆる重量鉄骨造というのは、はたして6mm以下の材料を使っていないかといえば、結構H鋼の-部分は5mmだったりするので、良く分かりません。

ここまで、長々と書きましたが、結局この呼び分けにはあまり根拠が無いということです。
普通に鉄骨造の住宅といえば、業界の呼び名の重量鉄骨造の事を言います。
というのも、前述の?と?、特に?については、重量鉄鋼造でしか得られないからです。

そして、?の安心を得るためには、まず敷地のボーリング調査をし、必要であれば、しっかりした杭工事を行い、その上に工業生産品である鉄骨の梁や柱を余裕のある設計のもとに施工し、床には鉄板で作った床材を引き、その上にコンクリートを打設する。
これにより安心できる鉄骨造住宅となります。

参考例 大東の家

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