中間建築設計工房ブログ/建築家 大阪

にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・住宅建築家へ  大阪で住宅を中心に活動している建築家・設計事務所です。 日々の生活や仕事の事柄を書いています。

帝塚山の家メンテナンス

吹抜3







帝塚山の家」が竣工から10年経ちまして
来年、メンテナンス工事と合わせて
改善工事を行う予定です。

ということで、先日、クライアントご夫婦と
打合せを行いました。

10年前と今、そして10年後と
家族の生活スタイルは少しずつ
変化していきます。

それに合わせて、住宅に手を入れる事は
とても重要な事だと思いますし

その作業に私も加わらせて頂ける事は
とても設計者冥利に尽きますね。

いつも思うことですが
10年前と今では、使える材料の性能が
随分違います。

新築時は高くて導入できなかったものが
今では安くできることもたくさんあります。

ということは、10年後はまったく違う性能の
住宅になっているかもしれませんが
その時も、また、関われたら嬉しいですね。


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敷地選び

大東の家1













住宅を建てる敷地。

もし、土地を新たに買われて
そこに建てられる場合は
ぜひ、土地選びから相談して
もらいたいと考えています。

建築家の仕事は、与えられた土地に
そこに住むご家族が望まれる住宅を
建てるのが仕事です。

ですので、どのような土地でも
最大限うまく利用して建てようと考えますが
もし土地選びから加われたら
より良い住宅が建てられると思います。

土地を買われて、そこに建てるのですから
土地の価格が安くできれば
建物にかけられるお金が増え
色々建物の選択肢が増えますよね。

そして、土地の値段はいろんな要素で
決まるのですが、主に、利便性が良い
前面道路が広い、建物が建てやすい
等の土地は高くなる傾向があります。

そこで、住まい手がそれらにこだわらなければ
そうでない土地を比較的安く購入することも
可能になってきます。

大東の家」は土地購入前から
相談させて頂いたのですが

候補の敷地は、駅から少し離れていて
前面道路も狭く、さらに旗竿敷地という
条件でしたが

ご家族は逆に落ち着いて住めそうだと
考えられ、私としても、住みやすい家が
建てられそうだと判断し
土地購入から設計、施工へと進んでいきました。

完成後には住宅雑誌から取材されたりもして
私としても、とても思い出に残る家となりましたね。

大東の家9







現在、土地購入を考えられていて
うまく建てられるのか悩んでられる方がいましたら
ぜひ相談してください。

建てるのに難しそうな土地でも
うまく建てれば、住み良い住宅になると思います。

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六甲の家と大淀の家

神主さん












六甲の家」の地鎮祭が
無事終了しました。

今回は神社で行い
その後、そこで頂いたものを
現地に行って、撒いて終了。

現地で全てを行う場合
天気を気にしたり
色々準備も必要になりますが

この方式ですと、
工務店の準備も必要なく
とても良いと思いましたね。

大淀の家」の大規模改修工事
これも無事終了しました。

今回は、外壁等のリフレッシュ
だけでなく、内部の改造も
色々行いました。

その中の一つで、スケルトンの鉄骨階段
を閉じる工事の写真です。

階段裏












行った理由は、下階から冷気が
上がってくるのを止める為ですが

半透明のアクリル板を
貼ることによって
間接照明のような効果を
出すことも出来ました。

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建築士会での活動紹介

二級







今回は、大阪府建築士会
での活動紹介です。

大阪府建築士会
二級製図講習会の講師を
10年ほど前から務めさせて頂いています。

今年の講習会は
9月6日に終了しました。

上部写真は最後の講習会
での一コマです。

13日が試験日ですので
受験生の皆さん頑張ってほしいですね。

その大阪府建築士会が製作している
会報誌である「建築人」9月号に
淡路瓦を取材した記事が載っています。
(後ろから2ページ目リンクは期間限定です)

これは三年前からやっていまして
今回は記事だけでなく
撮影も自分で行いました。
11月号、1月号にも掲載予定です。

淡路瓦を造っている皆さんは
今までの瓦だけでなく
色々な新しいチャレンジも行っています。
興味のある方は、ぜひ問い合わせてください。

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書斎用の椅子

メトロポリタンチェアー







アイナーラーセンとアクセルベンダーマッセン
により設計され、1949年に発表された椅子

「メトロポリタンチェアー」

この椅子は、1961年にニューヨークの
メトロポリタン美術館が
デンマーク展開催の為に
購入したことがきっかけで
この名前が付いたそうです。

この椅子が、昨年より
カールハンセン&サンより
発売されることになりました。

値段は30万円台〜。

ところで、この椅子は
私の事務所にもあります。
(上部写真)

今から23年前の1992年
ある有名な椅子収集家の方から
一脚譲ってもらいました。

安く譲ってもらったのですが
それでも、その当時の私の給料や
ボーナスよりも高かったですね。

それまでずっと使われていて
皮を張り替えた後に譲って頂きまして
それからずっと仕事や
プライベートで使っています。

お客さんが来られて打合せをしている時
じっくり計画を考えている時
リラックスして本を読んでいる時etc

ずっと使っているので
本当に愛着がありますね。
多分この椅子は
死ぬまで持っていると思います。

私が使う前に十年以上使われていたので
造られてから40年近く経っていると思いますが
まったく問題無いですね。

但し、アームの所の皮が傷んできたので
何時張り替えようか考えている所です。

これから家を建てられる方には
できたら、良い北欧の木の椅子を
一脚買われる事をお勧めします。

多分一生使えますし
家庭の事情からお父さんのスペースが
少ししか取れなかったとしても
いい椅子一脚あれば
とても落ち着ける場所が出来ますよ。

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住宅の寿命

建築家2






ある家族がある土地に
住宅を建てようと考えたとします。

例えば30歳代の夫婦に子供二人
というのが一般的でしょうか。

その場合、建てられた住宅の寿命は
どれくらい必要になるのでしょうか。

子供達は10〜20年もすれば
その家から独立し新たな家庭を築きます。

ですので、30歳代の夫婦が亡くなるまでの間
その住宅でしっかり生活できれば良いので
40〜50年となります。

この間に住宅に何が起きるかというと
普通の木造住宅の場合
15年までに最初の改修工事が必要となり
20年後に設備の取替えが発生し
その後10年ごとに色々なところを改修
取替えをしながら住んでいくことになります。

当然その後も潰さなければ
住宅は建ち続けますが
徐々に住み難い住宅になっていきますよね。

しかし、今、国は200年持つ住宅を奨励し
それに合わせて各住宅メーカー等も
100年や200年をキーワードにして
営業展開しています。

確かに欧米の住宅などは
長い間住まれています。
特にイギリスなどでは古い住宅の方が
高い価格で取引されていたりしますね。

でも本当に日本で100年持つ必要が
あるのでしょうか。

欧米と違って、日本は高温多湿で
夏暑く、冬は雪も積もります。
台風も多いですし、大きな地震もきます。
欧米の住宅とは明らかに条件が違います。

また、確かに欧米では100年持っていますが
常にメンテナンスが必要で
何かしら週末に工事を行っている
イメージがありますね。

日本の場合、家の持ち主が
自ら週末にメンテナンスに時間を掛ける
という習慣はあまりありませんので
長く持たせる為には
別のコストが必要となります。

結局、日本の場合、家族単位で考えて
新しい家族が出来れば
その家族が将来を見据えて
40〜50年持つ住宅を建設し
必要無くなれば解体する
というのが日本の文化に合っている
と私は思いますね。

そしてその文化に
日本の木造在来工法は
合っていると思います。

ですので、住宅の設計を行う時に
単に長寿命を考えるのではなく
その間の家族のライフスタイルの変化を
計算に入れて寿命を設定し
その必要な寿命の間快適に住まうことのできる
コストバランスの良い住宅を作ることの方が
重要ではないでしょうか。

上部写真は200年以上前の住宅を改修し
現在でも使われ続けられている建物です。

確かに、日本の木造建築は
何百年も使い続けられますが
普通の家族が住む住宅の場合は
バランスを考えて寿命設計を行うことが
良いと思いますね。

2009-1-14 初回
2015-8-20 更新

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