住宅を鉄骨造で建てる理由、または施主さんが鉄骨造を選ぶ理由は色々あります。
その理由は、
?なんといっても耐震安全性。
?空間に自由度
この二つに集約されます。
?はどちらかというと施主さん側の要望が強いと思います。
たとえば大阪市内とかの密集地で、敷地も狭いが大きな建物を建てたいとなると、どうしても3階建てとなります。
都市部ゆえ建物の防火性能も要求されてきますので、木造3階建てとの比較検討と
なるのですが、一生に一度の買い物、少しお金がかかってもということで、鉄骨を選ばれます。
?は、どちらかといえば、私たち設計する立場にとってメリットになります。
どうしても木造3階建ては法的に制限が多く、自由度が少ないですね。
そこで、鉄骨造住宅について、詳しく説明したいと思います。
まず、鉄骨には重量鉄骨と軽量鉄骨との区分けがあるようです。
調べてみると、厚みが6mmより上か下かで区別しているようですね。
そして、住宅の場合、重量鉄骨造と軽量鉄骨造とに分かれていることになっています。
この軽量鉄骨造の住宅というのは、ほとんどがハウスメーカーが独自に計算して、お国から認可を得ているものですので、私たちには良くわからないのですが、どうやら3mm厚程度の鉄骨材料を利用して作っているようです。
そして、いわゆる重量鉄骨造というのは、はたして6mm以下の材料を使っていないかといえば、結構H鋼の-部分は5mmだったりするので、良く分かりません。
ここまで、長々と書きましたが、結局この呼び分けにはあまり根拠が無いということです。
普通に鉄骨造の住宅といえば、業界の呼び名の重量鉄骨造の事を言います。
というのも、前述の?と?、特に?については、重量鉄鋼造でしか得られないからです。
そして、?の安心を得るためには、まず敷地のボーリング調査をし、必要であれば、しっかりした杭工事を行い、その上に工業生産品である鉄骨の梁や柱を余裕のある設計のもとに施工し、床には鉄板で作った床材を引き、その上にコンクリートを打設する。
これにより安心できる鉄骨造住宅となります。