中間建築設計工房ブログ/建築家 大阪

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住宅の坪単価

住宅を建てるとき、その建物が高いか安いかを知る要素として坪単価という目印があります。

よく、設計が完了し、建設会社に見積もりが出てきますと、電卓をたたき、その金額を
法定の延床面積で割ると、よくテレビのCMや新聞広告で出ている金額の倍以上となり、びっくりされて、「えらい高いわね」と言われる方がおられます。

しかし、この坪単価、計算の仕方によって、同じ建物でも30万円/坪になったり70万/坪に
なったりもします。

これはこの坪単価を出す方の思惑が絡んでいまして、少しでも安いのをアピールしたければ、
色々オプションを除き、面積計算に、色々な部分を入れていけば、単価は安くなっていきます。

ですので、このようなアピールの坪単価はあまり意味がありません

そして、この坪単価を安くしようとすれば、天井は出来るだけ低く、余分なスペースは設けず、
吹き抜けはもってのほかと、その建物の魅力を下げていくほど、同じように下がりますので、
この坪単価が安い建物は、それだけ住んでてつまらない住宅だとも言う事ができます。

決してその会社の企業努力や、値引き等の差ではありません。

ですので、坪単価はあまり考えずに、トータルの金額と、空間で高いのか安いのかの判断を
してもらえばと考えます。

また、この坪単価の計算方法の中でも、細かく空間によって掛け率を算定すれば、良い設計に
なっているかの指標になり、判断材料として使えます。

これは、例えば階高が一定以上であれば、床面積を2割り増しにするとか、屋上や吹き抜けは
半分の面積で計算するとか、仕上げのグレードにより-10〜10%程度面積を増減し、
独自に空間の豊かさをプラスして、立体で坪単価を出す方法です。

この方法で計算しますと、我々のような建築家が設計をした場合、ハウスメーカーの建物
より安い坪単価となることが多いようです。

とにかく、この坪単価という指標は、我々が概算工事費を略計算する為にあるものでして、
施主さんはけっしてこの数字にとらわれることのないようにしてくださいね。

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 コメント一覧 (1)

    • 1. MBT Fora Shoes
    • 2014年08月31日 01:26
    • mbt shoes victoria bc 中間建築設計工房ブログ : 住宅の坪単価

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