現在、住宅の床材にもっとも使われているのが
フローリングです。
(写真 鶴見の家 栗材)
そのフローリングですが
主に無垢材と張り材の二種類あります。
ここに2つの特徴を書きます。
無垢材
長所 質感が良く、傷をつけても大丈夫。
短所 施工に手間がかかる。
張り材
長所 施工が簡単。工場で加工された製品なので
施工後問題になることが少ない。
短所 傷をつけると下地材が出てきてしまう。
安っぽい。
というところでしょうか。
価格は無垢材の方が高い事が多いですね。
では、どちらが良いかですが
せっかく一生に一度の買い物である住宅の
直接素足がふれる所ですので
できれば私は無垢材を使ってもらえたら
と考えています。
小さなお子様がいる場合は特にですね。
無垢材を使う場合の施主さんの心得としては
材料は必ずそったり縮んだりするものだと
思ってください。
そして工事に少しお金と時間がかかることも
考慮してください。
その代わり、寝転んだ時の
あの感触を得ることができます。
次に材質ですが
これは広葉樹と針葉樹とで区別できます。
広葉樹 ナラが有名です。
他には栗やサクラやチーク等あります。
外国産は安く、国内産は高いです。
針葉樹 スギ、ヒノキ等です。
この場合、あえて外国産を使う必要は
無いと思います。
国内で、木曾だとか吉野だとか
産地別に色々あります。
価格差は節の量と
一枚の長さで違っています。
例えばヒノキの場合
無節で4mのものを選定すれば
これはかなりの高額となりますが
節ありで2m程度であれば
かなり安くなります。
私のお勧めとしては
一番安い乱尺の無垢材フローリング、
輸入のナラ材等で、小さい節が
結構入っているB,C級品。
塗装は現場で塗ると
やはりムラ等も出てきますので
自然塗料等を工場で塗ったものを
大工さんに一枚一枚貼ってもらう
というのが良いかと思います。
(写真 堺の家 ナラ材)
竣工当初は
表面に1mm以内の仕上げ材を張った
節の無い柾目の物がきれいですが
5年後、10年後になると
随分雰囲気が変わってくるものです。
2008-8-31 初回
2015-7-3 更新