住宅のバルコニーや屋上部分に
明るさを取り込みたい時には
金属製手摺を使用することがあります。
その場合、使える材料は
スチール、アルミ、ステンレスになります。
スチールは、自由なデザインを造ることが出来
なおかつ、コストは一番安くできます。
(上部写真 大東の家)
但し、耐久性に劣る(錆びる)という
欠点がありますので
スチール部分に亜鉛メッキを施す
もしくは、塗装をフッ素系等、高耐久なものにする
必要があります。
使用する場合は、外壁と同じ時期に
メンテナンスが必要になるような塗装材料を
選んでおけば良いかと思います。
アルミは、オーダーで製作するのは難しいですので
規格品を使用することになりますね。
ですので、自由はききません。
しかし、あまり目立たない屋上等であれば
コストも安く、耐久性も期待できますので
利用しやすいかと思います。
(写真 第三南田辺ハイツ)
ステンレスは、何といっても耐久性が抜群です。
また、オーダーも可能ですので
好きなデザインに出来ますが
当然コストは一番高いです。
(写真 鶴見の家)
また、金属ではありませんが
FG(ファイバーグレーチング)を
手摺に使用することもできます。
これは元々、公共の道路などにも使用
されるものですので耐久性は抜群です。
塗装も必要なく、高強度ですが
既製品で、元々は違う用途に使うものですので
うまく外観デザインとマッチする場合に限られます。
(写真 城東の家)
住宅の手摺に金属を利用する場合は
それぞれ特徴がありますので
建て主と、建てた後のメンテナンスを
どのように行うかも含め
しっかり打合せをしてから材料を決める
必要がありますね。
2009-5-18 初回
2015-6-30 更新