最近、住宅にエレベーターを設置したいという要望はとても多くなってきたように感じます。
エレベーターを設置すれば、その住宅が全てバリアフリーになるわけですので、
とても魅力的ですね。
もともとエレベーターというのはとても便利な設備なのですが、
その分危険も持ち合わせていますので、それ相当の基準を設けています。
今でもビル等のエレベーターはそうですね。
しかし、家庭用の小さなエレベーターが欲しいとの要望が多くなり、
その場合、普通のエレベーターの基準を当てはめると、木造住宅などでは導入できないので、
新たにホームエレベーターの基準を国が作りました。
人員は3人まで、大きさや、スピードも制限し、また不特定多数の人が利用しない、
住宅の用途に限るという条件を付けるかわりに、
一般のエレベーターのような厳しい基準を緩和しました。
発売された当初はずいぶん高価なものでしたが、感覚として約10年前よりほぼ半値程度で、
導入できるようになったと思いますね。随分手ごろになってきました。
但し、設置すると、保守管理契約が必要になってきますので、数万円/年必要です。
当初はびっくりするほどスピードが遅く、ほんとに動いているのかと感じるほどでしたが、
途中法改正があり、今ではちょっとスピードも上がりました。
さて、このホームエレベーター。私も数例採用させてもらいましたが、全て高齢の方がおられる
場合でしたね。特に二世帯住宅。二世帯住宅を都市部に建てる場合、どうしても上下に住み分ける
ことになりますので、このホームエレベーターはとても有効のようです。
しかし、その高齢の方も、はじめはエレベーターを使わず、やはり階段を利用されていたようです。
足腰が丈夫なうちはできるだけ階段を使い、
少ししんどくなってきてから使うようになる。という場合がほとんどです。
また、若い方は重い荷物を運ぶ時以外はほとんど使わないようですね。
ですので、ホームエレベーターはあくまでも高齢になって足腰がしんどくなってから使用するものだと言えますね。
また、それまでは、各階に一間分の押入れのスペースが無くなっているということですので、
バランスを考え導入すべきか決定する必要があります。
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