住宅を建てようと色々勉強を始めると、この言葉が良く出てくると思います。
しかしながら、きちんと理解されている方が少ないと思いますので、
少し説明させてもらいます。
まず、建築士。これには一級建築士と二級建築士、木造建築士があり、
試験を受けて合格すれば名乗ることができます。
この中では一級建築士は国家資格で、2年の実務経験が受験資格
となっているので、この資格を持っている人はあるていど
建築について知っているということができます。
ただし、この建築士というのは、あくまでも資格保持者というだけでして、
この有資格者が建築士事務所を開設し、その事務所の管理建築士として登録すれば、
初めて正式に設計事務所の代表として番号を頂き、建築確認申請を行う事ができます。
ですので、一般に建築士さんと呼ばれているのは管理建築士の事を指すと思いますが、
実際建築士資格を持っている人の中で、管理建築士になっているのは、ほんの一握りです。
そして、この管理建築士を置いている建築士事務所にも色々あります。
A専業の建築士事務所
この中でも、主に施主さんから仕事の依頼を受けている事務所と、
主に建設会社から仕事の依頼を受けている事務所に分かれます。
B兼業の建築士事務所
これは、建設会社やハウスメーカーなどが、建築士事務所を兼任し、
設計施工で業務を 行う会社です。
C形だけの建築士事務所
建設関係の主に下請け工事を請け負う会社の社長などが、建築士資格を持っているので、
建築士事務所を登録しているが、実際設計は行っていない会社。
ですので、施主さんが直接契約をしたり話をするのは、Aの前者だけとなります。
そして建築家ですが、この言葉にはきちんとした定義はありません。
これはプロのカメラマンと同じようなもので、
誰でも名乗る事ができます。
しかし一般的には前述のAの建築士事務所の中の、主に施主さんから仕事の依頼を受けている
管理建築士の事をさすと思いますね。
例えばハウスメーカー所属の建築家とか、工務店の協賛建築家というのは
ちょっと拡大解釈のしすぎだと感じますね。
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