ステンレスを住宅で使用するとしたら、外部では手摺、庇、扉など内部ではキッチンシンクや
金物等でしょうね。
これらの場所でなぜステンレスが使用されるかといえば、それはとても錆に強いからです。
そのステンレスとは鉄にニッケルやクロムを合わせた合金でして、
その含有量によって大方下の二種類に分かれます。
A SUS304
B SUS430
Aは良いステンレス、Bは安物のステンレスという事ができますね。
というのもAはニッケルとクロムを含みますが、
Bはニッケルは含みません。結果さびへの強さに差が出ます(もちろん値段も違います)。
この二つを見分ける方法は簡単でして、
磁石にくっつけばA、くっつかなければBとなります。
昔は建築で使用するステンレスと言えば、普通に304だったのですが、
ある時期にステンレスの価格が高騰したこともあり、
図面に304と書いてあっても430を使われている場合も考えられますのでご注意ください。
さて、そのステンレス。
その良さがもっとも身近に感じられるのが、キッチンに使用する場合でしょうね。
天板に使用し、シンクも一体成型とすることにより、つなぎ目の無い、きれいなキッチンとなります。
この場合、もっとも注意を要するのはステンレスの厚みです。
この厚みが薄いと、重厚感が出ませんし、シンクに水を落とした時に不快な音を発してしまいます。
ステンレスのキッチンを採用する時は、かならずこの厚みを確認してください。