中間建築設計工房ブログ/建築家 大阪

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住宅の給水の話

住宅の敷地には必ず2m以上の道路と接する必要があるのですが、
その道路にはほとんどの場合、給水管が埋設されています。

この道路の給水管から分岐して、敷地まで水道管が引かれるのですが、
普通に住宅を建てる方が手に入れる土地は、土地分譲会社が敷地の整備を行っているか、
また既存住宅が建ってあった時の引き込み管が残してあるかの場合が多いので、
ほとんど問題になることは無いと思います。

またこれらの情報は水道局に行けば、最近ではコンピューターデータにしているので、
簡単に調べる事ができます。

そして建てる住宅が2階建てまでの場合は、
ほとんどその引き込まれた給水管をそのまま利用すれば良いので問題ないのですが、
もし3階建てで、3階にお風呂やキッチンを作る場合は、
行政庁によりますが、給水ポンプ等をつける必要がある時があります。

これは、行政庁により水道行政がまちまちでして、もしあまり水道の水圧が高く無い地域ですと、
3階まで水が届かない、もしくは3階に給水することによって、他の場所の水圧が低くなる等の
理由がある場合、いったんタンクに水を貯めポンプで上階に送ってやるか、
水圧を上げる機器を取り付けるかをしなければなりません。
どちらにしても、その為のお金がかかり、設置場所も検討する必要がありますので、
事前に確認が必要です。

尚、最近は水道設備も立派になり、ほとんどが3階給水は可能になりました。
(トイレ等蛇口の個数は制限される事があります)

そして、水道管直結の場合注意する必要があるのは、直結することにより、
各蛇口まで行政庁に管理されるということです。

これはマンション等はほとんどタンク式でポンプを利用しているので、
タンク手前までが行政庁の管理、その後は個人の持ち物ですので、
蛇口などは好きな輸入品を取り付けるのも自由ですが、
直結の場合、蛇口はきちんと日本の検査機関の試験に通った商品しか使う事ができません。

また、最近マンションでは、将来のメンテナンスの為、
タンクより先の配管を塩ビではなくステンレスにする事が多くなって来ていますが、
直結の場合、行政庁の許可が必要になり、不可のところも多いようです。

住宅の場合、清掃等を考えて、水道管直結にするのが一番水質を保つ事ができるのですが、
その分、色々制約があると言う事も頭に入れておく必要がありますね。

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