普通は一般的な居室で2.4m、少し大きな部屋で2.5m
小さな部屋で2.3mとかが多いと思いますが
吹抜けなどで、高い天井高のリビングは
とても気持ちの良いものですね。
(上部写真 帝塚山の家)
この天井高を決定する方法は色々あります。
例えば、昔から和室の天井高の決定をする時に
使われていた公式があります。
これは大工さんが
内法高とその上の壁の大きさ等の
バランスで決めていたもので
天井高=内法高+小壁(畳数×0.3尺)
で計算されていました。
内法高は今では少し低いのですが
出入り口の高さ寸法でして
5尺7寸か8寸で1.73〜75mです。
この計算でいくと、6畳間では2.3m、
8畳間では2.5mが最大高さということになります。
(写真 鶴見の家 天井高2.5m)
また西洋の考え方では有名な黄金比率があり、
これは1:1.618で計算できますので、
例えば天井高2.4mであれば
幅を3.88mにするとバランスが良いと言えます。
ですので、住宅で一番広い空間となるLDKは
出来れば2.5m以上の天井高を取ることが望ましいですね。
(写真 城東の家 天井高2.7m)
実際の作業では
これらの法則も頭に入れながら
クライアント家族の身長や
使用する部材の経済的寸法等
を組み合わせて決定します。
いくら良い間取りであっても
天井高設定が悪ければ
居心地の悪い空間となってしまいますので
天井高の設定は慎重に決定する必要がありますね。
2008-12-2 初回
2015-7-22 更新