中間建築設計工房ブログ/建築家 大阪

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住宅の寿命

建築家2






ある家族がある土地に
住宅を建てようと考えたとします。

例えば30歳代の夫婦に子供二人
というのが一般的でしょうか。

その場合、建てられた住宅の寿命は
どれくらい必要になるのでしょうか。

子供達は10〜20年もすれば
その家から独立し新たな家庭を築きます。

ですので、30歳代の夫婦が亡くなるまでの間
その住宅でしっかり生活できれば良いので
40〜50年となります。

この間に住宅に何が起きるかというと
普通の木造住宅の場合
15年までに最初の改修工事が必要となり
20年後に設備の取替えが発生し
その後10年ごとに色々なところを改修
取替えをしながら住んでいくことになります。

当然その後も潰さなければ
住宅は建ち続けますが
徐々に住み難い住宅になっていきますよね。

しかし、今、国は200年持つ住宅を奨励し
それに合わせて各住宅メーカー等も
100年や200年をキーワードにして
営業展開しています。

確かに欧米の住宅などは
長い間住まれています。
特にイギリスなどでは古い住宅の方が
高い価格で取引されていたりしますね。

でも本当に日本で100年持つ必要が
あるのでしょうか。

欧米と違って、日本は高温多湿で
夏暑く、冬は雪も積もります。
台風も多いですし、大きな地震もきます。
欧米の住宅とは明らかに条件が違います。

また、確かに欧米では100年持っていますが
常にメンテナンスが必要で
何かしら週末に工事を行っている
イメージがありますね。

日本の場合、家の持ち主が
自ら週末にメンテナンスに時間を掛ける
という習慣はあまりありませんので
長く持たせる為には
別のコストが必要となります。

結局、日本の場合、家族単位で考えて
新しい家族が出来れば
その家族が将来を見据えて
40〜50年持つ住宅を建設し
必要無くなれば解体する
というのが日本の文化に合っている
と私は思いますね。

そしてその文化に
日本の木造在来工法は
合っていると思います。

ですので、住宅の設計を行う時に
単に長寿命を考えるのではなく
その間の家族のライフスタイルの変化を
計算に入れて寿命を設定し
その必要な寿命の間快適に住まうことのできる
コストバランスの良い住宅を作ることの方が
重要ではないでしょうか。

上部写真は200年以上前の住宅を改修し
現在でも使われ続けられている建物です。

確かに、日本の木造建築は
何百年も使い続けられますが
普通の家族が住む住宅の場合は
バランスを考えて寿命設計を行うことが
良いと思いますね。

2009-1-14 初回
2015-8-20 更新

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