先日、ある建築業界から送られてきた会報誌の中に
面白い記事を見つけました。
それは建築設計事務所と、建築設計に従事している人の
年度別動向についてでした。
案外知られていないことですけれども、
建設業界というと、ゼネコンや工務店等から職人さんまで、
建物を建てる方々の事を言い、
我ら建築設計業は、その建設業界ではなく、
サービス業界の分野となります。
そのサービス業界の中の建築設計事務所の数なのですが、
その統計を見ると、バブルがはじけたあたりから、
3年前までの間にかなりの設計事務所が
なくなっているとのことでした。
それにあわせて設計に従事する人の数もほぼ同じ。
その減少ペースは他業種と比較すると
書籍店とほぼ同じとのことです。
この例えは非常に解りやすいですよね。
書籍店といえば昔は駅前や商店街などにたくさんありましたが、
最近の活字離れやネット書店の台頭などで、
かなり減っているのが実感できますよね。
それとほぼ同じペース・・・。
書籍業界と同じく、建築設計業界も、急速に需要が減り、
それに合わせ業界全体が縮んでいるのでしょうね。
しかし、この統計。最新のデータは3年前のものです。
3年前といえば、長年の建築需要の減少は感じていましたが、
まだそれほど急速に減少している感じではなかったですよね。
それどころか、マンションを中心にミニバブル的な要素も
残っていた時期。
その後の3年といえば、
耐震偽装事件による建築基準法改正による大混乱が起こり、
それが少し回復を見せ始めた頃に起こったリーマンショック。
途中、建築士法の改正など色々な事があり、
この3年間はものすごく設計事務所がなくなっているという
実感があったのですが、その数字は入っていないのですよね。
そして今後の事ですが、もうすぐ選挙がありますよね。
我が家はいわゆる無党派に属しますので
今どこに入れようかと考えているところです。
そして、今回の最大のテーマは
政権交代するのかどうかですよね。
そこで、政権交代になった場合を考えて、
その党のマニフェストを見てみました。
我々にとっては子供手当てがとても魅力的ですよね。
子供二人で5.2万円/月。
他にも色々な項目が並んでいます。
そして読み進むと、小さく、とても小さくですが、後ろのほうに
建築基準法の抜本的見直し
と書いてありました・・・。
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