中間建築設計工房ブログ/建築家 大阪

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全館空調と暖炉

本日は生駒の家の4回目です。

この住宅は、大きなLDK空間に小さな個室が
全て繋がっているという構成となっています。

そこで、各部屋に空調機を設置するシステムでは無く
全館空調を採用しました。

簡単にシステムを説明しますと
建物の断熱性能、気密性能を高くし
一台の大きな空調機と、熱交換のできる換気扇を設置し
その機器を24時間可動させることで
住宅内全てを常に空調の効いた状態とします。

ですので、リビングも子供部屋もトイレも常に
一定の温度に保たれ、光熱費は
ほぼ一般の空調システムを採用するのと変わりません。

しかし、この住宅は洋館のコンセプトで造っていますので
インテリアとしての「暖炉」、エクステリアとしての「煙突」
がとても重要となります。

そこで、ダミーでそれらを設置しました。
暖炉

リビングの南面中央にどっかり座っているこの暖炉は
アメリカからの輸入品で
中の槙と炎はそれ自体温風を出すストーブです。

以前ロンドンにいた時に、色々なお家にお邪魔したのですが
ほとんどコレでしたね。
ロンドンではレンガ造りの外観にスレートの屋根の外観は
法律でほぼ改造することが出来ず昔のままの風景が
維持されているのですが、内部は改造が自由です。

それでもやはり暖炉は欠かせないアイテムだったようで
必ずあったのですが、密集した都市部で
槙を焚き煙突から煙を出す訳にはいかず
このような装置が開発されたのでしょうね。

当然日本でも同じことが言える訳で
この全館空調システムとダミーの暖炉は
なかなか良い組み合わせかと思います。

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