消費税が来年10月より10%になることが
正式に決定しました。
これまで2度延期されてきましたが
今度は決定のようですね。
これまでの消費税増税。
建設関係、特に住宅関係は
いつも影響を受けてきました。
特に前回の5%から8%に上がった時は
社会的な問題となりましたね。
建物を建てる、特に住宅を初めて建てる方は
一生で一番高い買い物になりますので
とても重大な事と考えてしまいます。
増税されれば、余分なお金を払わなければならない
と考えてしまって、焦って契約したりすることが
無いように注意が必要ですね。
そこで、どの点に注意が必要が
書いて行きたいと思います。
・増税は2%ということ
今回の増税額は2%です。決して大きい額ではありません。
3000万円の住宅であれば、60万円です。
この60万円。確かに高いと思いますが
住宅建設というのは、景気と直結する重要なポイントですので
政府は、それと同等分の対策を打ってきます。
たとえばローン減税や給付金等々ですね。
住宅を建てるのには色々な人々が関わっています。
不動産屋や工務店だけでなく、大工さんや左官屋さん等の職人さん
材料関係のメーカーや設備機器のメーカー
交通整理のおじさんや掃除のおばさん達等々。
ですので、建設需要が落ち込まないように、必ず対策がなされます。
・営業さんは本当の事は言わない(かもしれない)。
住宅メーカーや工務店の営業さんは
何か社会が変化する時はそれをセールスポイントとして利用します。
しかしそれが正しいかどうかは解りません。
今回、増税が正式に決定しました。
これから来年初までのセールストークは
「駆け込み需要前に契約しましょう」でしょうし
来年春から秋までは
「消費税UPまでに契約しましょう」となり
直前になれば
「10月1日までに契約だけでも済ませれば
その後に着工しても8%ですよ」となります。
実際の工事費の上下は、景気の動向に影響され
その振れ幅は2%どころではありません。
実際、最も忙しい時ともっとも暇な時期とでは
その何倍も変わってきます。
ですので、いつ、工事契約をするのが良いかは
やはり、建設業者と中立の立場で接することが出来る
我々「建築家や建築士」に聞いてもらうのが一番だと
思いますね。
こう書いてしまうと、我々の「セールストーク」に
なってしまいますが・・・。
私はいつも相談を受けた方には
同じ工事費でも、その時期によって仕事の
出来栄えは随分違うとお伝えしています。
たとえば、屋根の板金工事代金が10万円だったとします。
しかし、忙しい時期で、職人さんはずっと休みがなく
やっと午後から空いたので来てくれて急いで工事を行ってくれた。
というのと
暇な時期だったので、事前に現場の確認にも来てくれて
当日は朝から来て、夕方小雨が降って来たのでその日はやめて
次の日に工事を行った。
この場合、共に同じ料金ですが、10年後の状態は随分違う事が
予想されますよね。
これが全ての業種でなされますので、工事の時期の決定は
とても重要だと思います。
ですので、消費税増税が行われる時はいつもよりも
慎重にじっくり住宅建設の予定を進められるのが良いかと思います。