中間建築設計工房ブログ/建築家 大阪

にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・住宅建築家へ  大阪で住宅を中心に活動している建築家・設計事務所です。 日々の生活や仕事の事柄を書いています。

カテゴリ:材料・インテリア

無垢板の造り付け家具

六甲家具






上の写真は「六甲の家」のリビングですが
ここに置かれている家具は「風樹の塔」さんに
造って頂きました。

キッチンチェストとテーブル、下足箱を造って
頂いたのですが、全てブラックチェリー無垢板です。

普通の造り付け家具は、下地を集成材等で作り
表面は木の薄い板を貼って造ります。

そして、そのような造作家具屋さんに
無垢板での製作を依頼すると
とても高いものになってしまいます。

そこで、無垢のオーダー家具専門工房に
直接施主様が依頼し
完成した商品を住宅に届けてもらい
その後の調整を工務店にお願いすることにしました。

工務店の協力があって実現したのですが
結果、とても良いものを
比較的安い金額で購入
設置することが出来ました。

どんなに素晴らしい家を作っても
住まわれている方や来客の方が
一番身近で観て触れるのは家具です。

その家具をいかによく造るかが
良い家作りの重要なポイントですね。

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和瓦の新手法

敷き瓦












昔から日本家屋の屋根に使われてきた
和瓦ですが、最近使われることが
少なくなってきましたね。

鋼板やアスファルトシングル材等が
価格や、施工のし易さから
多く使われるようになっています。

しかし、その和瓦もとても進化していて
とても面白い使い方がされています。

上の写真は、昔の製造方法を復活させて
窯で焼かれた平瓦です。
厚みは3cmあり、一枚一枚違った風合いを
持っています。

敷き瓦2






このように玄関やテラス等に敷くと
とても趣のある雰囲気となりますね。

プラスして他の材料にない柔らかさや
調湿性を持っています。

また、普通の平瓦でも
両側からカッターを入れて割ると
焼けた部分とそうでない部分とで
切断面が3層になります。

その部分を壁やサイン等に使うと
これもまた面白い使い方が出来ます。

淡路瓦スタバ






上の写真は真っ直ぐにカットしていますが
カーブを付けてカットすると
これに動きが出てきます。

平瓦カーブ






通常の使い方の屋根に使う場合でも
平板瓦ならモダンな屋根に出来ますし
太陽光発電を取り込む事もできます。

淡路1







ちなみに前面衝立の
穴あきブロックのように見えているのも
実は瓦です。

これらは、全て大阪府建築士会会員誌
の為に取材させて頂いた
淡路瓦工業組合の方々から
教えて頂いたものです。

外国から色々買い付けなくても
地元関西にこのような素晴らしい
素材があります。

ぜひ色々な使い方をして
住宅に彩りを持たせて欲しいですね。

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とっておきの家具

鶴見の家柿渋












この写真は「鶴見の家」のリビングです。
手前に写っているチェストなのですが

住まれてからしばらくして
この建物に合う家具を造りたい
と相談があり造ることになりました。

材料は吉野の桧無垢材で
柿渋を塗ってあります。

また、「生駒の家」では
竣工時テレビを置かなかったのですが

エアコン5













しばらくしてTVを置きたいとの相談があり

ホームシアター







建物のイメージに沿った
TV用のラックを製作されました。

材料やデザインモチーフ等は
全て、新築時に製作した
家具等と合わせています。

城東の家」にはプレイルームがあり
新築時に、打放しコンクリートに合う
白の家具を製作したのですが

城東の家写真プレイ







そこに10年後
小さなチェストを置かれました。

ここでは、新たに
打放しコンクリートに合う
「鉄」も有効に使っています。

城東家具1












これらの家具は、全て新築時に
オーダー家具を造った方に
住み続けて時間が経ってから
また造ってもらったものです。

新築時に色々打合せをして
建物や施主さんの事を
よく解っている家具屋さんに
また造ってもらうことで

空間にぴったり合う、いわゆる
「とっておきの家具」
が出来上がります。

これは、「建築家と建てる家」でのみ
味わえることかもしれませんね。

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書斎用の椅子

メトロポリタンチェアー







アイナーラーセンとアクセルベンダーマッセン
により設計され、1949年に発表された椅子

「メトロポリタンチェアー」

この椅子は、1961年にニューヨークの
メトロポリタン美術館が
デンマーク展開催の為に
購入したことがきっかけで
この名前が付いたそうです。

この椅子が、昨年より
カールハンセン&サンより
発売されることになりました。

値段は30万円台〜。

ところで、この椅子は
私の事務所にもあります。
(上部写真)

今から23年前の1992年
ある有名な椅子収集家の方から
一脚譲ってもらいました。

安く譲ってもらったのですが
それでも、その当時の私の給料や
ボーナスよりも高かったですね。

それまでずっと使われていて
皮を張り替えた後に譲って頂きまして
それからずっと仕事や
プライベートで使っています。

お客さんが来られて打合せをしている時
じっくり計画を考えている時
リラックスして本を読んでいる時etc

ずっと使っているので
本当に愛着がありますね。
多分この椅子は
死ぬまで持っていると思います。

私が使う前に十年以上使われていたので
造られてから40年近く経っていると思いますが
まったく問題無いですね。

但し、アームの所の皮が傷んできたので
何時張り替えようか考えている所です。

これから家を建てられる方には
できたら、良い北欧の木の椅子を
一脚買われる事をお勧めします。

多分一生使えますし
家庭の事情からお父さんのスペースが
少ししか取れなかったとしても
いい椅子一脚あれば
とても落ち着ける場所が出来ますよ。

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建築材料の直接購入

和室1







住宅を建てるときに
少しでも良い材を安く入れたい!と思うのは

全ての施主さん共通の考えだと思います。
これは建築士や建設会社も同じです。

最近、農業や漁業で
直接生産者から間を通さずに購入することで
新鮮なものを安く購入出来ることが
話題になっていますよね。

いわゆる産直販売というものです。

これを住宅に利用できるものの代表として
木材があります。

林業は、農業や漁業と似ていますので
同じことができるのですが
当然メリットとデメリットとがあります。

普通、木材が住宅建設現場にたどり着くまでは
以下の流れになります。

山林にある製材所が木を切り出し、加工する。
        ↓
それがその山の組合(農協のようなところですね)
に集められます。
        ↓
そこに問屋のような買い付け人が購入しに行き
それがその地域の倉庫へと
運ばれます。
        ↓
各々の地域の材料屋さんが
そこから欲しいものを買い付けます。
        ↓
建設会社や、その下請けの業者さんが
そこから必要分買い付け現場に運んでもらいます。

大まかに言うとこのような流れになっています。
(わかりやすくする為に随分省略していますが・・)

そうして常に安定供給されているのですが
ここで施主さんが、産直販売に挑戦するとなると

山林の製材所→施主さんが買い付け
→建設現場に支給し工事、となります。


当然、間を省いているので、
木材そのものの値段が安くなります。
そのかわり、何かあった場合
全て自己責任ということを
認識する必要がありますね。

例えば、床のフローリング材を
産直で購入する場合
その製材所と、材料の確認、金額交渉
数量決定、配送手配
などは全て施主さんが行うことになります。

そして良くない材料が届いた時の返品や交渉も
全て施主さんです。

また、工事を行う建設会社の理解も
必要になってきます。

建設会社にとっては、
材料を購入する利益が無くなり
大工さんの手間代だけになりますので

工事代金は通常よりも高く支払う必要があります。

結局、施主さん単独でこれらの事を行うのは
あまりにも専門的な事が多いと思いますので、
建築士と協同で作業を進めていくことになると思います。


ですので、この産直で木材を購入するのは、
普通の材料を少しでも安く仕入れたい
という考えの場合、あまりうまくいきません。


そうではなく、
例えば和室の造作材だけ、とか
フローリングだけとかに絞って、
普通手が出せない高価な材料を
少しでも安く購入したいというときは効果があると思います。

インターネットで検索すれば
このような産直を行っている会社はたくさんあります。

しかし、ネットでの確認だけで発注するのでは
失敗も多いと思います。

やはり自分の足で実物を見に行き
交渉するくらいでなければ成功しないでしょうね。

どちらにしても、建築士と現場監督の協力がなければ
成立しませんので
早い段階で協力してもらえるか
確認する必要があると思います。

上部写真は鶴見の家ですが
和室や階段材は全て奈良県吉野の製材所から
直接購入しました。

2008-8-29 初回
2015-8-6   更新

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住宅のトイレの一工夫

トイレ1







住宅の設計をする時
絶対に必要な設備の一つがトイレです。

その重要なトイレですが、あまり設計段階では
話題にあがらないことが多いですね。

何ヵ所設置するか、洗面と同じ場所でも良いか
くらいでしょうか。

しかし、トイレの設計は非常に重要です。

実際、居心地の良いトイレでは
何か良いアイデアをひらめく事も多いです。

私も設計に行き詰った時
事務所内をぶらぶらと歩き
何故かトイレに入り結構出てこなかったりします。

それでもだめなら近所の大阪城公園に
散歩に出かけることになります。

トイレを最低限の用を足すスペースだと考えれば
巾75cm、奥行き1.2m程度あれば十分です。

手洗いは便器のタンク上に
ついているもので済まして
あとはペーパーホルダーとタオル掛け
窓も小窓があれば十分ですね。

しかし、せっかく手に入れた住宅のトイレが
最小限のスペースでは少しさびしいです。

トイレにプラスアルファーを求め
ゆったりとした手洗いスペースを取り
大き目の鏡、大きな窓に
飾り棚程度は欲しいものです。
壁の仕上げはにおい消しの為に
珪藻土が良いですね。

このように書くと
大きなスペースが必要のように感じますが
通常より、巾を30〜45cm
広げるだけでも十分です。

そういうトイレスペースになれば
絵を飾ったり、植栽を置いたりして
飾るようにもなりますよね。
お掃除もマメにするでしょう。

そうなれば家庭の運気も上がってきます。
(と良く言われています)

住宅にはたいてい2ヶ所は
トイレを設置すると思いますので
その中の一つは少し大きめのトイレにする事を
お勧めします。

上部の写真は鶴見の家のトイレです。

壁は全て珪藻土を厚塗りしています。
床や黒御影石で、仕上げ方法の
磨きとジェットバーナーを
使い分けデザインしています。
洗面家具は吉野桧無垢材を使用し
オーダーで製作しています。

鶴見の家でも、一か所は、このように
「ハレのトイレ」とし
もう一か所は最小限のトイレとしました。

トイレ2













この写真は、随分前の
所員時代に設計させて頂いたトイレです。
施工は京都の安井杢工務店。

壁は本じゅらく塗、天井は枌板の網代
洗面台は花梨無垢、衝立の柱は栗六角の名栗
それらの塗装は全て拭き漆です。

この建物は住宅ではありませんので
そのまま参考にすることは出来ませんが
これらの要素を少し取り入れることで
住宅のトイレも随分変わってくると思います。

2008-9-4  初回
2015-7-25  更新

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