中間建築設計工房ブログ/建築家 大阪

にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・住宅建築家へ  大阪で住宅を中心に活動している建築家・設計事務所です。 日々の生活や仕事の事柄を書いています。

カテゴリ:材料・インテリア

住宅の天井高

天井高2






住宅の設計で重要な要素の一つに
天井高の設定があります。


普通は一般的な居室で2.4m、少し大きな部屋で2.5m
小さな部屋で2.3mとかが多いと思いますが

吹抜けなどで、高い天井高のリビングは
とても気持ちの良いものですね。

(上部写真 帝塚山の家)

この天井高を決定する方法は色々あります。

例えば、昔から和室の天井高の決定をする時に
使われていた公式があります。

これは大工さんが
内法高とその上の壁の大きさ等の
バランスで決めていたもので

天井高=内法高+小壁(畳数×0.3尺)

で計算されていました。

内法高は今では少し低いのですが
出入り口の高さ寸法でして
5尺7寸か8寸で1.73〜75mです。

この計算でいくと、6畳間では2.3m、
8畳間では2.5mが最大高さということになります。

和室1







(写真 鶴見の家 天井高2.5m)

また西洋の考え方では有名な黄金比率があり、
これは1:1.618で計算できますので、
例えば天井高2.4mであれば
幅を3.88mにするとバランスが良いと言えます。

ですので、住宅で一番広い空間となるLDKは
出来れば2.5m以上の天井高を取ることが望ましいですね。

天井高1







(写真 城東の家 天井高2.7m)

実際の作業では
これらの法則も頭に入れながら

クライアント家族の身長や
使用する部材の経済的寸法等
を組み合わせて決定します。

いくら良い間取りであっても
天井高設定が悪ければ
居心地の悪い空間となってしまいますので
天井高の設定は慎重に決定する必要がありますね。

2008-12-2 初回
2015-7-22  更新

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椅子・Yチェアー

Y1






住宅のインテリアとして
とても重要な要素となるのが
椅子(ダイニングチェアー)です。

(写真 城東の家

椅子の選び方にはいろいろありますが
何の気なしに普通の椅子を選ぶのか
吟味して良いものを選ぶのかで
住宅の快適性は随分変わってきます。

椅子を利用するのは
食事をする時、読書したり勉強したりする時
ちょっと休憩する時、ちょっと難い話をする時
といろいろありますが
これらは、住生活の中で結構重要な時間ですよね。

ですので、椅子は
じっくり選んでほしいと考えています。

また、よほど、「絶対にコレ!」と
決められている場合以外は
出来れば私たちと一緒に
選んでもらえたらと考えています。

それでは、その椅子の選び方ですが
私はできるだけ昔からデザインが
変わっていない定番の商品を
選ばれる事をお勧めしています。


というのも、椅子は毎年大量に生産されていますが
人気を保ち、長く売れ続ける商品は
とても少ないからです。

毎年たくさん生産・販売される椅子の中で
壊れにくいか、座りやすいか、見た目が良いか
等々の問題をクリアした椅子だけが残りますので
昔から同じデザインで造られ続けている椅子は
それだけ信頼の置ける椅子だと言えますよね。

これらの定番の椅子は
北欧のデザインで、材料は無垢の木材を
使っているものが多いです。

北欧の椅子は、値段はそこそこします。


その代わり、簡単には潰れませんし
修理しながら長く使う事ができ
デザインにプラスして
座り心地も良い椅子が多いですね。

その昔から変わらなく売れ続けている
北欧の椅子はたくさんありますが
その中で、もっとも有名なのが
「Yチェアー」だと思います。

Y3






hhstyle.com

これはデンマークのハンス・ウェグナーが設計し
現在まで、ほんとに長い間生産されています。
もちろん、日本にも沢山輸入されていて
世界でもっとも有名な椅子だと思いますね。

この椅子、私も一脚購入して
もう25年以上使っていますが
今でもビクともしません。

フレームの木材は、購入当時は白木でしたが
今では程よい色ツヤを出していますし
座のペーパーコードも、まだ緩んでいないので
修理には出していません。

もちろん緩んでくれば、何年たっても
きちんと修理をして頂けます。

この椅子の「良さ」についてですが
これは何と言っても、その座り心地だと思います。

日本人には少し大きめなのですが
フレームのデザインと座のペーパーコードにより
かなり軽量化されており
また、座った時の体の重さを
全体のフレームで包み込む感じになるので
長く座っても疲れません。

肘掛けも、その一体のフレームの
一部分であり、ちょうど良い位置になっています。

やはり、計算つくされた設計だと思いますね。

価格はそこそこの金額ですが
長い間まったく変わらず使える椅子です。

数年で買い換える電化製品と違って
長年使い続けることのできる椅子は
良い物を買ったほうが
結局、良い買い物をすることになると思います。

Y2







(写真 平野の家

住宅を建てられて、最初は2脚だけ
あとは少しづつ買い足していく
という考え方も良いと思いますし

ダイニングの4脚全て違う北欧の椅子で
揃えるのも楽しいかと思いますね。

Yチェアーに限らず、他にも沢山
「いい椅子」がありますので
これから、このsumamemoでも
一つずつ紹介していこうと考えています。

2008-10-11 初回
2015-7-10  更新

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吹抜けの効果

吹抜3







(写真 帝塚山の家

住宅の設計をしている時に
良く出てくるキーワードに「吹抜け」があります。

「吹抜けのある狭小住宅」と使ったり
「リビングは広がりの感じる吹抜け空間」
と使われたりしますね。

しかし、実際この「吹抜け」を
住宅に採用する時は
じっくり吟味する必要があります。

吹抜けを造ることでの欠点としては

Aお金が余分にかかる
B冷暖房費が余分にかかる
C構造的に弱くなる

があるかと思います。

Aは簡単ですよね。
空間はあるのですが、床が無いのですから
床面積当たりの単価は高くなります。

Bは対策を施すことで対応が可能です。

そして案外忘れられているのがCです。
要は床が一部無いことにより
地震などの揺れに対し弱くなります。

これは特に木造在来工法2階建で
問題になることが多いです。

木造在来工法2階建ては
法律では、細かい構造計算までは
要求されていませんので
大きな吹抜けを取り入れることは
自由にできます。

実際は、吹抜け部分は
地震時の揺れに対抗する床がありませんので
その対策が必要になります。

また、床が無い分、柱が座屈(曲がることですね)
するおそれもありますので、条件によっては
柱を大きくする等も検討する必要があります。


鉄骨やコンクリート造の時は
細かい構造計算によって安全性が
確かめられるので
比較的安心だと言えますね。

吹抜2












(写真 大淀の家

もちろん、SE構法等の金物構法や
在来工法でも構造計算をきちんと行えば
問題なく使用することができます。

Bの問題については
エアコン等の容量をきちんと設計することに加えて
上下の対策も必要となります。

エアコンで発生する冷たい空気は下に集まり
暖かい空気は上に集まりますので

夏場は比較的大丈夫なのですが
冬場はなかなか
足元まで暖かくならない事が多くなります。

その事を考えると
床暖房を設置する方が良いですね。

もちろん、吹抜けの長所は

空間が広がり重厚感が出る
上下の空間をつなぐことができる

等々色々あります。

ですので
吹抜けはそのリスクを踏まえて
それ以上の、空間的効果がある場合のみ
利用すべきだと思います。

また、一層すべての吹抜けとすることにより
天井が高くなりすぎることもあるかと思います。

その場合階高を少し上げる
もしくは天井を張らない等によって
リスクを少なくして
吹抜けと同じ効果を得られることが出来ます。

吹抜1







(写真 生駒の家

吹抜けは長所もあり短所もありますが
うまく使えば、床面積以上の空間の広がりを
感じられる建築手法の一つです。

ぜひ、設計に取り入れてもらいたいですね。

2008-11-4 初回
2015-7-5   更新

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無垢フローリングについて

フローリング1







現在、住宅の床材にもっとも使われているのが
フローリングです。
(写真 鶴見の家 栗材)

そのフローリングですが
主に無垢材と張り材の二種類あります。

ここに2つの特徴を書きます。
無垢材
長所 質感が良く、傷をつけても大丈夫。

短所 施工に手間がかかる。


張り材
長所 施工が簡単。工場で加工された製品なので
          施工後問題になることが少ない。

短所 傷をつけると下地材が出てきてしまう。
    安っぽい。

というところでしょうか。
価格は無垢材の方が高い事が多いですね。

では、どちらが良いかですが

せっかく一生に一度の買い物である住宅の
直接素足がふれる所ですので
できれば私は無垢材を使ってもらえたら
と考えています。
小さなお子様がいる場合は特にですね。

無垢材を使う場合の施主さんの心得としては
材料は必ずそったり縮んだりするものだと
思ってください。

そして工事に少しお金と時間がかかることも
考慮してください。

その代わり、寝転んだ時の
あの感触を得ることができます。


次に材質ですが
これは広葉樹と針葉樹とで区別できます。

広葉樹  ナラが有名です。
              他には栗やサクラやチーク等あります。
      外国産は安く、国内産は高いです。
    

針葉樹  スギ、ヒノキ等です。
      この場合、あえて外国産を使う必要は
              無いと思います。
      国内で、木曾だとか吉野だとか
      産地別に色々あります。
      価格差は節の量と
              一枚の長さで違っています。

      例えばヒノキの場合
              無節で4mのものを選定すれば
      これはかなりの高額となりますが
      節ありで2m程度であれば
               かなり安くなります。

私のお勧めとしては
一番安い乱尺の無垢材フローリング、
輸入のナラ材等で、小さい節が
結構入っているB,C級品。

塗装は現場で塗ると
やはりムラ等も出てきますので
自然塗料等を工場で塗ったものを
大工さんに一枚一枚貼ってもらう
というのが良いかと思います。

フローリング2












(写真 堺の家 ナラ材)

竣工当初は
表面に1mm以内の仕上げ材を張った
節の無い柾目の物がきれいですが
5年後、10年後になると
随分雰囲気が変わってくるものです。

2008-8-31 初回
2015-7-3   更新

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外部金属手摺

手摺1













住宅のバルコニーや屋上部分に
明るさを取り込みたい時には
金属製手摺を使用することがあります。

その場合、使える材料は
スチール、アルミ、ステンレスになります。

スチールは、自由なデザインを造ることが出来
なおかつ、コストは一番安くできます。

(上部写真 大東の家

但し、耐久性に劣る(錆びる)という
欠点がありますので
スチール部分に亜鉛メッキを施す
もしくは、塗装をフッ素系等、高耐久なものにする
必要があります。

使用する場合は、外壁と同じ時期に
メンテナンスが必要になるような塗装材料を
選んでおけば良いかと思います。

アルミは、オーダーで製作するのは難しいですので
規格品を使用することになりますね。
ですので、自由はききません。

しかし、あまり目立たない屋上等であれば
コストも安く、耐久性も期待できますので
利用しやすいかと思います。
手摺2







(写真 第三南田辺ハイツ

ステンレスは、何といっても耐久性が抜群です。
また、オーダーも可能ですので
好きなデザインに出来ますが
当然コストは一番高いです。

手摺3







(写真 鶴見の家

また、金属ではありませんが
FG(ファイバーグレーチング)を
手摺に使用することもできます。

これは元々、公共の道路などにも使用
されるものですので耐久性は抜群です。

塗装も必要なく、高強度ですが
既製品で、元々は違う用途に使うものですので
うまく外観デザインとマッチする場合に限られます。

手摺4













(写真 城東の家

住宅の手摺に金属を利用する場合は
それぞれ特徴がありますので
建て主と、建てた後のメンテナンスを
どのように行うかも含め
しっかり打合せをしてから材料を決める
必要がありますね。

2009-5-18 初回
2015-6-30 更新

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玄関の一工夫

玄関1












住宅を設計する時
玄関をどのように考えるかは非常に重要です。

以前ある建売住宅の営業さんから聞いたのですが
関西の分譲住宅地で
売れる住宅を作るために必要な要素は
広くて吹き抜けのある玄関を作ることだそうです。

住宅というのは、かなりプライベートな空間ですが
唯一見知らぬ人が入ってくるのは玄関ですよね。

ですので、予算の関係で
小さな住宅しか建てられない場合でも
せめて玄関だけは大きくしておきたい
という気持ちの表れでしょうか。

しかし普通に考えて
あまり滞在時間の長くない玄関を大きく取り
また吹き抜けまで作るというのは
よほど大きな住宅でない限り
もったいないですよね。

ですので、我が事務所では
よほどの要望が無い限り
玄関は普通の大きさとしています。

しかし、その普通の大きさであっても
広く見せることはできます。

例えば窓の取り方です。

玄関を入って正面に、リビングに面する庭などを
うまく見させる工夫をすることによって
先の空間の広がりを感じさせることができます。

また、下地窓にし
植栽を間に取り込んだ措置をすると
小さな窓でも、プライバシーを保ちながらも
明るさ、広がりを加える事が可能ですね。

ちょっとした事ですが
下足箱を宙に浮かし
そこに照明を入れることによって
より広く見せることもできます。

(例 上部の写真 大東の家

玄関2












逆に、大きな窓を取り
植栽などがある中庭と一体として玄関を造ると
気持ちの良い空間が出来上がります。

(写真 尼崎の家

玄関はちょっとした工夫をすることの効果が
よく現れる空間だと言えますね。

2008-9-30初回
2015-6-29更新

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日々のメモ
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家を建てる前に、今建てている方にも…
住宅設計を通じて得た住まいづくりのアレコレ