中間建築設計工房ブログ/建築家 大阪

にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・住宅建築家へ  大阪で住宅を中心に活動している建築家・設計事務所です。 日々の生活や仕事の事柄を書いています。

カテゴリ:設備

輸入照明器具

「生駒の家」の3回目、今回は照明器具です。

住宅のエクステリア、インテリアのデザインをまとめる時
照明器具(特にブラケット)はとても重要な要素となります。

ですので、毎回、クライアントと
じっくり打ち合わせを重ねるのですが
特に今回はイメージに合う器具がなかなか
国内の既製品では無かったので
輸入の器具を採用しました。

照明器具は2種類の組み合わせとなっており
ベース照明は日本の既製品のダウンライト(LED)で
存在を出来るだけ消し去り
装飾照明は全て輸入のブラケットとしました。

外灯

外灯はアルミ鋳物製で、黒塗装がされていまして
とても手作り感がありますね。
イタリアの工房で制作されたものです。
ブラケット

内部ブラケットは器具は全て同じで、ガラスのボール部分が
大きさはほぼ同じで、エッチング等の柄が違います。

このガラスのボール部分は欧米では規格寸法が決まっており
着せ替えが可能でして、また買い足していくことで
色々な雰囲気を楽しむこともできます。

電球はもちろん白熱球で20〜40Wを使用していますが
最近LEDで同じ雰囲気が出せるものが出てきていますので
今後はそれを使用するかは検討中です。

ちなみに照明器具の輸入販売店は
クリストファー・レイ・ライティングです。

宝塚にショウルームがありますので
興味のある方はいかがですか

お問合せフォーム

にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・住宅建築家へ

住宅の給水の話

住宅の敷地には必ず2m以上の道路と接する必要があるのですが、
その道路にはほとんどの場合、給水管が埋設されています。

この道路の給水管から分岐して、敷地まで水道管が引かれるのですが、
普通に住宅を建てる方が手に入れる土地は、土地分譲会社が敷地の整備を行っているか、
また既存住宅が建ってあった時の引き込み管が残してあるかの場合が多いので、
ほとんど問題になることは無いと思います。

またこれらの情報は水道局に行けば、最近ではコンピューターデータにしているので、
簡単に調べる事ができます。

そして建てる住宅が2階建てまでの場合は、
ほとんどその引き込まれた給水管をそのまま利用すれば良いので問題ないのですが、
もし3階建てで、3階にお風呂やキッチンを作る場合は、
行政庁によりますが、給水ポンプ等をつける必要がある時があります。

これは、行政庁により水道行政がまちまちでして、もしあまり水道の水圧が高く無い地域ですと、
3階まで水が届かない、もしくは3階に給水することによって、他の場所の水圧が低くなる等の
理由がある場合、いったんタンクに水を貯めポンプで上階に送ってやるか、
水圧を上げる機器を取り付けるかをしなければなりません。
どちらにしても、その為のお金がかかり、設置場所も検討する必要がありますので、
事前に確認が必要です。

尚、最近は水道設備も立派になり、ほとんどが3階給水は可能になりました。
(トイレ等蛇口の個数は制限される事があります)

そして、水道管直結の場合注意する必要があるのは、直結することにより、
各蛇口まで行政庁に管理されるということです。

これはマンション等はほとんどタンク式でポンプを利用しているので、
タンク手前までが行政庁の管理、その後は個人の持ち物ですので、
蛇口などは好きな輸入品を取り付けるのも自由ですが、
直結の場合、蛇口はきちんと日本の検査機関の試験に通った商品しか使う事ができません。

また、最近マンションでは、将来のメンテナンスの為、
タンクより先の配管を塩ビではなくステンレスにする事が多くなって来ていますが、
直結の場合、行政庁の許可が必要になり、不可のところも多いようです。

住宅の場合、清掃等を考えて、水道管直結にするのが一番水質を保つ事ができるのですが、
その分、色々制約があると言う事も頭に入れておく必要がありますね。

お問合せフォーム

ドイツのキッチン設備

キッチン設備とは、キッチンで使用する各設備のことでして、
冷蔵庫やコンロ、食器洗浄器、フードなどを言います。

そのキッチン設備は大きく分けて、日本製とドイツ製
に分かれますね。
日本製は松下、東芝等々、ドイツ製はミーレやガゲナウ等々。

そしてこの二つは見事に長所と短所が分かれています。

価格   ドイツ ≧ 日本
耐久性  ドイツ ≧ 日本
デザイン ドイツ ≧ 日本
便利な機能 日本 ≧ ドイツ

 
といったところです。
また、日本製は小さな故障は少ないけれども、
ある年数が経つときちんと壊れるというイメージがありますが、
ドイツ製は小さな故障はあるけれども何十年と壊れないという感じですかね。

機能については、明らかな考え方の違いがあり、例えばあるドイツのメーカーの冷蔵庫には霜取り機能は付いていません。

これは、霜取りをするということは、冷やしているのに、一時的に暖めていることになるので、食品にとってはあまり良くないということになります。
これはとても合理的ではない。
それならば霜取りはお客さんで行ってください。という考え方ですね。

ですので、相対的に便利な機能はあまり付いていません

さて、どちらを選ぶかは施主さんの考え方しだいだと思いますが、
オーダーキッチンにされる場合は、
ドイツ製の採用を一度検討されるのも良いかと思います。

参考例 帝塚山の家 床排気レンジフード

お問合せフォーム

ホームエレベーター

最近、住宅にエレベーターを設置したいという要望はとても多くなってきたように感じます。
エレベーターを設置すれば、その住宅が全てバリアフリーになるわけですので、
とても魅力的ですね。

もともとエレベーターというのはとても便利な設備なのですが、
その分危険も持ち合わせていますので、それ相当の基準を設けています。
今でもビル等のエレベーターはそうですね。

しかし、家庭用の小さなエレベーターが欲しいとの要望が多くなり、
その場合、普通のエレベーターの基準を当てはめると、木造住宅などでは導入できないので、
新たにホームエレベーターの基準を国が作りました。

人員は3人まで、大きさや、スピードも制限し、また不特定多数の人が利用しない、
住宅の用途に限るという条件を付けるかわりに、
一般のエレベーターのような厳しい基準を緩和しました。

発売された当初はずいぶん高価なものでしたが、感覚として約10年前よりほぼ半値程度で、
導入できるようになったと思いますね。随分手ごろになってきました。
但し、設置すると、保守管理契約が必要になってきますので、数万円/年必要です

当初はびっくりするほどスピードが遅く、ほんとに動いているのかと感じるほどでしたが、
途中法改正があり、今ではちょっとスピードも上がりました。

さて、このホームエレベーター。私も数例採用させてもらいましたが、全て高齢の方がおられる
場合でしたね。特に二世帯住宅。二世帯住宅を都市部に建てる場合、どうしても上下に住み分ける
ことになりますので、このホームエレベーターはとても有効のようです。

しかし、その高齢の方も、はじめはエレベーターを使わず、やはり階段を利用されていたようです。
足腰が丈夫なうちはできるだけ階段を使い、
少ししんどくなってきてから使うようになる。という場合がほとんどです。

また、若い方は重い荷物を運ぶ時以外はほとんど使わないようですね。

ですので、ホームエレベーターはあくまでも高齢になって足腰がしんどくなってから使用するものだと言えますね。

また、それまでは、各階に一間分の押入れのスペースが無くなっているということですので、
バランスを考え導入すべきか決定する必要があります。

お問合せフォーム

にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・住宅建築家へ

■hibimemo■
日々のメモ
■sumamemo■
家を建てる前に、今建てている方にも…
住宅設計を通じて得た住まいづくりのアレコレ